敗血症診断マーカー パスファーストPresepsin
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メディカルレポートvol.2

敗血症の重症度を反映する新しい診断マーカー プレセプシン
03.敗血症にDICを合併した患者のプレセプシン値の推移が、
重症度スコアと良い相関を示した症例を解説します。
症例③ 敗血症性DIC  男性アイコン80歳代男性
表

症例③は、来院当日でDICを合併した敗血症性ショックとなり、APACHEⅡスコアは38点、急性期DICスコアは8点、プレセプシン値は1,460pg/mLの高値を示し、血小板数は約5万/mm3と低値でした。プレセプシン値はAPACHEⅡスコアや急性期DICスコアとそれぞれ良い相関(r=0.8763、0.8686)を示し、治療の経過に合わせて減少しました。また、血小板数もプレセプシン値と良い負の相関(r=0.8741)を示しました。
以上のことから、敗血症性DICの症例において、プレセプシンはAPACHEⅡスコアやDICスコア、血小板数と良い相関を持って推移し、重症度をより良く反映するマーカーであると考えられます。