遠藤重厚先生に聞く新しい敗血症マーカー プレセプシン
04.最後にプレセプシンについて
今後どのような事を期待していますか?
今後どのような事を期待していますか?
プレセプシンは従来の敗血症マーカーの問題点をいくつか解決した新規敗血症バイオマーカーであると言えます。但し、研究の数はまだ少なく、限られた症例から得られた知見しかありません。今後、多くのプレセプシンの臨床研究・臨床応用が国内外でなされることを大いに期待しています。様々な病態や症例での研究により、どのように使うべきか、どういう点が有用で、どういうところに気を付けるべきかなどが、さらに明らかにされていくものと期待します。
最後に、敗血症の診断は一つのバイオマーカーだけで判断されるべきものではなく、臨床症状と複数のマーカーを使って総合的に判断していくべきものであることは言うまでもありません。