機器紹介
全自動臨床検査システムSTACIAは、6種の測定方法を1台に搭載したインテグレート検査システムです。
測定の流れ
STACIAはディスクリートトリプルライン方式を採用することにより、6種類の測定方法のフルランダムアクセスを実現しました。まず検体はLPIAテーブルのキュベットに分注されます。ラテックス凝集法、合成基質法、免疫比濁法および生化学はLPIAテーブルで測定動作が行われ、結果が得られます。凝固濁度法はキュベットがLPIAテーブルから凝固テーブルに移送され、測定動作が行われ、結果が得られます。化学発光酵素免疫測定法はキュベットがLPIAテーブルからBFテーブルに移送され、測定動作が行われ、結果が得られます。
測定の流れ
検体サンプリングは直接サンプルノズル(a)または、ディスポ―ザブルチップを装着して(b)採取するいずれかの方法で行います。
実績のある、キュベットチャック機構が省スペースでのインテグレート装置を実現いたしました。
袋から直接投入したキュベットはキュベットフィーダーにより、自動的に整列されます。多数検体の連続測定を可能としました。
冷蔵機能を搭載した試薬槽は、試薬安定性の向上に貢献いたします。また、各試薬ポジションにおいて自動的に撹拌を行うことにより、試薬分散状態はいつでも一定に保たれています。
独立した凝固時間テーブルには、20個のLEDがあります。凝固・線溶マーカーと同時測定でも処理能力の低下はありません。
化学発光酵素免疫測定法のBF洗浄は、BFテーブルで行います。
LPIAテーブルは、従来のLPIAシステムで培われた技術を採用し、安定したデータが得られます。
<非接触攪拌機能>
キュベット攪拌は、ボルテックスミキシングによる非接触攪拌機能を搭載いたしました。あわせてディスポーザブルキュベットを使用することにより、測定の信頼性が向上いたしました。
<試薬ボトル自動開閉機能の搭載>
試薬ボトルには自動開閉キャップを装着します。試薬分注時に自動的に開閉し、試薬の濃縮・劣化防止に役立ちます。試薬槽の冷蔵機能と合わせて、試薬長期使用を可能にしました。
各種サイズの採血管(φ11.8㎜~φ16.2㎜)、サンプルカップの混在可能なサンプルラックです。また、微量検体にも対応可能です。